【翻訳】シルム、100歳時代の健康と出会う

60歳で~♬あの世から私を迎えに来たら まだ若いから行けないと伝えろ~
100歳であの世から私を迎えに来たら 良い日、良い時に行くと伝えろ~♪
150歳であの世からまた迎えに来たら 私はすでに極楽世界に来ていると伝えろ
アリラン アリラン アラリヨ みんなで元気に生きていきましょう~♪

この歌、みなさん聞いたことありますか?歌手イ・エランの<百歳の人生>です。
歌詞には60歳から150歳までよく生きていると出てきますね。
――この歌詞は1995年、作曲家が20年前、友人の父親が50歳の若さで亡くなって子どもたちが切なく泣き叫ぶ姿を見て、もう少し長く生きられたらと思い、歌詞を書いたと言います。
当初のタイトルは「あの世が呼んだらこう答えるだろう」で、歌詞には100歳までしか出てきませんでしたが、高齢化時代に合わせて150歳までに歌詞を新たに作り替え、タイトルも「百歳人生」に変えたといいます。

百歳の人生を迎える姿勢

実はここ数年前までは、とんでもない話に聞こえたりもしました。
人間がどうやって100歳まで生きるのか。
しかし最近、タイム誌で驚くべき記事がメイン表紙を飾りました。
想像と願いで作った歌詞が現実味を帯びてきた瞬間です。
この日、タイム誌には「今生まれる子供たちは100歳になってもまだ青春だ」と言われるという記事が掲載されました。
寿命が延びるにつれて健康に関する関心はますます高まっています。
長い間健康に暮らすためには肉体的健康と精神的健康が調和を成さなければならないのですが、シルムでその答えを探してみようと思います。

 

シルムで下半身の健康を守れ

すべての運動をするために根幹となるのが下半身の筋肉です。
下半身が丈夫で力があれば、望む運動ができます。
下半身に力がなければ体の均衡を保つことができず、体のバランスが取りづらくなります。
シルムは下半身の筋肉が中心となる代表的な運動です。
どんな道具も使わずに、ただ自分が持っている力と技で進めていくゲームであり、スポーツです。
そして、その力の8割は下半身にあるといっても過言ではありません。

 

下半身運動の重要性

下半身は、最も大きな筋肉であり、私たちの体のエネルギー源となるグリコーゲンが最も多く貯蔵されている部位で、大きな力を使ったり大量のエネルギーを必要とする時、下半身の筋肉が大きなエネルギー源になります。
そして下半身は第二の心臓といわれるほど、血液循環において大きな役割を果たします。
また、下半身は大筋肉であるため基礎代謝量も大きな比重を占めていて、ダイエットや体重維持、健康管理に最も役立ちます。

下半身の筋肉は、老化とともに急変しますが、30代から減少、特に40代からは毎年1%ずつ減少しますが、この過程で最も多く変化するのが下半身です。
60代になると、20代の太ももの筋肉の半分くらいしか残らないそうです。
こんなに細くなると、運動量が落ちて心臓に血液を供給しにくくなります。
そのため、血行障害を招き、各種成人病の危険にさらされることがあります。

メンタルヘルスにもシルム
そこの若者、諦めることなかれ

大人が「最近の子供は忍耐力がない」という言葉をよく言います。
何をしても簡単に疲れて諦めようとします。昔の大人の言葉のように、図太さがないんです。
シルムで下半身の筋肉を鍛えたなら、今度は持久力と忍耐心で精神筋肉を鍛えなければなりません。

シルムの制限時間は1分ですが、その中で勝負がつかない時は1分間休憩して30秒間延長戦を行います。
3戦2先勝制の試合だと、5分以内にすべてが決まります。
3分間最後まで粘る人が勝者になるのです。
相手の弱みが見えるまで待ってから、逆に技をかけて勝負するタイミングを待って集中します。
そうして勝負はつきますが、負けたとしても諦めない方がより実を結ぶでしょう。

5分間堪え抜く力ができたら、生きていく上で様々な苦難を乗り越えることができる忍耐心が育てられます。
時間が重要ではなくて心が大事だからです。
目標があるからこそ耐えられる5分のように、人生においても目標を失わず最後まで耐え抜いて、人生に負けないでください。

 

家族の健康をシルムで

週末には皆さん何をされますか?
子ども達と何をして遊ぼうかと悩んでいるのなら、子ども達とシルムをしてみてはどうでしょう?
シルムをすると自分の子供の息を近くで聞くことができます。
韓国は親子の間のスキンシップがとても少ない国ですが、そんな面でシルムはとても良い遊び文化です。
一週間溜まったストレスも吹き飛ばし、仲も深まる韓国の伝統遊戯シルムを通じて、健康な体と心で100歳時代を迎えましょう。

 

–大韓シルム協会 씨름터 vol.18より一部抜粋して翻訳
(http://ssireum.sports.or.kr/gnb/img/pdf/gro_18.pdf)