【翻訳】[エータウラジ]サッパを巻いてヨイショ!…ロシアで芽生える韓国伝統シルム

今年3月、沿海州のシルム団体に公式登録…「面白くて独創的なスポーツ」
協会会長「シルムの大衆化に拍車をかける」沿海州地域に支部設立計画」

[※編集者注:「エータウラジ」(Это/ЭтоВладивосток)はロシア語で「これがウラジ(ウラジオストク)」という意味で、ウラジオストク特派員がロシア極東の自然と歴史、文化など多様な分野の生々しいニュースを伝える連載コーナーの名前です。

(ウラジオストク=聯合ニュース)のキム·ヒョンウ特派員=カン・ホドンやイ・マンギのような傑出したスターを輩出し、1980年代に大人気を博した韓国の伝統スポーツシルムは、ロシア人の生活スポーツ種目として位置づけられるだろうか。

今年3月に公式に発足した沿海州シルム協会が、地元のシルムの大衆化の先頭に立っており、こうした期待感が高まっている。

13日競技場で訓練するロシア沿海州シルム協会所属の選手たちの様子
13日競技場で訓練するロシア沿海州シルム協会所属の選手たちの様子
[聯合ニュース キム・ヒョンウ撮影]

ボリス・ボリソビッチ沿海州シルム協会会長は連合ニュース記者に「今年上半期に連邦政府から公式団体に登録された」とし「現在36人が協会所属でトレーニングをしている」と強調した。

彼は、「団体が公式に発足する前も、シルムに対するロシア人の関心は高かった」と説明した。

ボリス・ボリソビッチ会長は「すでに長い間シルムを経験している選手もいる」とし「昨年、吉林省延辺朝鮮族自治州延吉などで開かれた国際シルム大会に沿海州出身の選手たちが参加したこともある」と話した。

シルムに対する地元の人々の関心は、13日にウラジオストクのストロイテル競技場で行われた練習で確認することができた。

同日、記者たちが訪れた競技場で、協会所属の選手たちは新種のコロナウイルス感染症(コロナ19)の影響の中でもシルムの技術を磨くために汗を流していた。

ボリス・ボリソビッチ沿海州シルム協会会長の姿
ボリス・ボリソビッチ沿海州シルム協会会長の姿
[聯合ニュース キム・ヒョンウ撮影]

強い日差しが照りつける練習場では、選手たちを指導する協会所属コーチ陣の声が絶えなかった。

コーチ陣は選手の横で「降参せずに戦え」「足で内側を掛けろ」など具体的な指示を出していた。

サッパをつけた10数名の選手がコーチ陣の指示に従って休まず体を動かした。

7-8歳の子どもから高校生まで、選手の年齢層は多彩だった。

正式な土俵ではない、芝生の上で行われた練習にも選手たちは真剣に練習に臨んでいた。

高校生の高麗人選手は「全身の筋肉を使うので身体の発達にとても役に立っている」とし、「かなり面白くて独創的なスポーツ」と話した。

13日競技場で練習するロシア沿海州シルム協会所属の選手たちの様子
13日競技場で練習するロシア沿海州シルム協会所属の選手たちの様子
[聯合ニュース キム・ヒョンウ撮影]

協会関係者は、財政的困難により、土俵のあるまともな訓練施設はまだ整っていないと打ち明けた。

厳しい状況下でも、ボリソビッチ沿海州シルム協会会長は「沿海州でシルムを大衆化するために努力する」とし、このため沿海州地域の一部に支部を設立する計画もあると明らかにした。

彼によると、沿海州とともに韓国人が多く居住する地域として挙げられるサハリン州には既にシルム協会があるとのことだ。

サハリンシルム協会は韓国と活発な交流を繰り広げており、韓国で開かれる各種大会にも参加している。

聯合ニュース=キム・ヒョンウ記者
https://www.yna.co.kr/view/AKR20200821055900096?input=1195m)より翻訳