【翻訳】2019アイドルスター選手権大会「シルム」の魅力にハマる!

青少年世代にシルムを広める大切な機会

2019年の秋夕を迎え、シルムがアイドルのスターたちと一緒にお茶の間を掌握した。
アイドルスターたちのスポーツ挑戦をリアルに扱ったMBCの特集番組「アイドルスター選手権大会」(以下、「アユクデ」)で若い青少年たちにシルムの魅力を感じさせ、人気絶頂期を迎えた。

9月12日から2日連続放映された『アユクデ』で、若者のアイコンであるアイドルスターたちは、サッパをぎゅっと締め、土俵(マット)に登り、これまで磨き上げてきた技量を惜しみなく見せるため懸命に戦った。
青少年ファンの熱烈な応援の中で、相手を抑えるためのあらゆる技が飛び出した。
今大会の準備のためこれまで練習してきた「腰投げ」、「内掛け」、「外掛け」、「返し技」などだ。
しかし、勝つ選手がいれば負ける選手もいる。
勝った選手はマットの上で勝利の喜びを満喫し、シルムの辛さを味わいひざまずいた選手らも結果を受け入れるスポーツマンシップをよく見せてくれた。

WJSN(宇宙少女)、アイドル「女子シルム最強者」に
無敗で技シルムを披露したウンソ、相次ぐビデオ判定で勝利したヨンジョンなど

アイドルスター女子シルムでWJSNがCherry Bulletを下して金メダルに輝いた。
決勝戦の初戦でWJSNのヨンジョンは、Cherry Bulletのエース・チェリンをビデオ判定のすえ下し、先手を打った。
チェリンの奇襲的な大外刈りにヨンジョンが後ろに押されて敗れたように思われたが、ビデオ判定の結果、チェリンの右ひざが先に地面に触れて勝利を手にした。

ヨンジョンは準決勝でもビデオ判定で勝ったことがあり、中継アナウンサーらは「これがヨンジョンの計画だ」「ヨンジョンのテクニック」などと笑いを誘った。

次はWJSNのエース・ウンソとCherry Bulletのミレによる後に引けない一戦だ。
勝利を決めようとするウンソに対抗して、ミレの先制攻撃は序盤から激しかった。
両チームの選手はもちろん、ファンも手に汗を握ってマットから目を離すことのできない緊張感溢れる瞬間が続いた。
しかし、エースのウンソは慣れた手つきでくるくると回りながらミレを腰投げで倒した。
無敗で技シルムの真髄を見せてくれたウンソ。アイドルシルムの女王、女子シルムのトップに浮上した瞬間だ。

金メダルが確定すると、WJSNたちは飛び上がりながら抱き合って喜びを満喫した。
Cherry Bulletは目標の手前での敗北にうなだれるしかなかった。
しかし、悲しみもつかの間、勝利者に拍手を送る素晴らしい姿を見せた。

WJSNは準決勝でfromis_9を相手に辛勝して決勝に進んだ。
WJSNのEXY(エクシ)が初戦で敗れ、ヨンジョンまでもが敗れる危機に直面したが、決勝戦のようにビデオ判定で試合を振り出しに戻して反撃は始まり、1対1の状況でエースのウンソはfromis_9のソン・ハヨンを得意の腰投げで倒し、WJSNは起死回生に成功した。

WJSNは今回のアユクデでシルムはもちろん、アーチェリー、リレーで金メダルを、60m走では銀メダルを獲得し、最高の栄誉に輝いた。
「シルムが上手なら、他のスポーツも上手い」という事実(?)を証明してくれた大会だった。
WJSNは2016年『MoMoMo』で歌謡界デビュー、『Secret』『I Wish』『Dreams Come True』『SAVE ME, SAVE YOU』『La La Love』『Boogie Up』などでファンから愛されている。
今回アユクデのシルムでの大活躍で、WJSNといえば、「アイドル女子シルムの王者」という名声ももう一つ付けられた。

ASTRO、「柔軟さで強さを制する」
イ・テヒョン解説委員の予想を覆して金メダル獲得!

男子シルム決勝では、ASTROとAB6IXが対決した。
男子シルムらしく、さらに労を惜しまないアイドルスターの勝負欲と闘志は、2019アユクデに忘れられない名勝負を残した。

決勝戦の最初の走者はアストロのジンジンとAB6IXのイム・ヨンミンだ。
イム・ヨンミンが腰投げをかけながら、両選手はほぼ同時にマットに落ちた。
マットが大きく揺れるほど衝撃は大きかった。
スロービデオが繰り返され、ジンジンの右肩が先に触れたという主審の判定で、イム・ヨンミンがぎりぎりで初戦を勝ち取った。
紙一重の差で敗れたジンジンに向かって観客席からは「大丈夫」「大丈夫」と声が上がった。

2番目はASTROラキとAB6IXのキム・ドンヒョンの対決だ。
AB6IXがライバル1位に挙げていたラキが負けたら、決勝戦は終わる。序盤、2人の選手はしばらくためらっていたようだった。
そして、ラキがあっという間にキム・ドンヒョンを腰投げで制し、勝負を振り出しに戻すことに成功した。

勝負を分ける最後の対戦には、ASTROのエース・ムンビンとAB6IXチョン・ウンが対決した。
結果は、ホイッスルと同時にチョン・ウンを軽く持ち上げた「怪力男」ムンビンの勝利だった。
金メダルを獲得したASTROのチームメンバーらは勝利の感激を隠せなかった。観客席ファンも歓呼した。
ムンビンにマットにたたきつけられたチョン・ウンは、照れくさそうな表情の中で微笑んでみせた。
解説を引き受けたイ・テヒョン壮士までAB6IXの勝利を予想したが、これは一寸先さえ予測できないシルムの魅力を実際に立証した形だ。

ASTROは準決勝でGolden Childを2-0で制して勝ち進んだ。
ジンジンがGolden Childのペ・スンミンを腰投げとあびせ倒し、ラキも体力の強いGolden Childのイ・チャンジュンを粘り強い防御の末、返し技で制した。

 

ASTROはスペイン語で星を意味し、MJ、ジンジン、チャ・ウヌ、ムンビン、ラキ、ユン・サナで構成された6人組の男性ボーイズグループだ。

10周年を迎えた2019アユクデで見せてくれたアイドルスターのシルムへの愛。
どの種目よりも迫力溢れる、手に汗を握らせる競技だった。
これまで経験したことのない韓国固有の伝統スポーツを体感できる大事な大会だった。
観客席を埋め尽くした青少年ファンは、アイドルスターたちの風変わりな魅力と韓国シルムの隠れた魅力に自然に吸い込まれる感じだった。

これからもアユクデ最高の名場面はシルムから出ることを期待する。

 

–大韓シルム協会 씨름터 vol.21より一部抜粋して翻訳
(http://ssireum.sports.or.kr/gnb/img/pdf/gro_21.pdf)